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平成29年度理事視察研修

 平成29年7月21日(金)に、佐賀市自治会協議会理事視察研修として、佐賀市にある「徴古館」と、「佐野常民記念館・三重津海軍所跡」へ行って来ました。
 まず、「徴古館」では、徴古館主任学芸員の富田さんから、「鍋島直正公の人づくりと長崎警備」について、講座をしていただきました。
 鍋島直正公が幼少期に受けてきた教育から、その後、第10代佐賀藩主になり、どのようにして重臣たちをまとめ、佐賀藩を建て直したのか。人材育成に力を入れ、西洋の技術を目の当たりにし、独自に西洋の軍事技術・科学技術を導入していったかなど、わかりやすく説明をしていただきました。
 徴古館1階では、「鍋島直茂公没後400年記念・藩祖鍋島直茂公と日峯社」の展示がされていて、佐賀藩主鍋島家の礎を学び、貴重な資料なども見ることが出来ました。

 

 続いて、佐野常民記念館・三重津海軍所跡へ。
 鍋島直正公の講座の中でも解説をいただいた「三重津海軍所」。直正公は、長崎警備の強化のため最新式の西洋式大砲や鉄砲の自藩製造に成功したほか、蒸気船や西洋式帆船の基地として三重津海軍所を設置し、日本初の実用蒸気船(凌風丸)を完成させることにつながっています。
 平成27年7月「明治日本の産業革命遺産 鉄鋼・製鋼、造船、石炭産業」の構成遺産として、世界文化遺産に登録された「三重津海軍所跡」。
 自治会協議会でこちらを訪れるのは、世界文化遺産登録を目指していた平成26年11月以来となります。
 当時は、佐野常民記念館内に展示施設が出来たばかりの頃でした。
 今回は、佐賀市三重津世界遺産課の木島課長から、三重津海軍所跡についてや、その他の構成遺産を時系列で説明していただきました。

 

 その後、インフォメーションコーナーの見学や、実際にデッキへ出て「みえつスコープ」を装着し、音声ガイダンスの説明を聞き、現在は地中にあるドライドックの様子や当時の海軍所の景色に、とても不思議な感覚で身近に感じることができました。

 

 
※デジタルドキュメンテーション展 全国にある構成遺産を画面上で色んな角度から見ることが出来ました。

 そのほか、佐野常民記念館では、佐野常民が直正公の命のもと、西洋学・蘭学を学び、佐賀藩海軍の監督となり凌風丸を完成させたこと。その後パリの万博に参加し、赤十字社の理念に衝撃を受けて日本で博愛社を設立するなど、近代日本の発展や人材育成、地域振興にも貢献したことを学ぶことができました。

 今回の視察は、私たちが暮らす佐賀市での研修で、佐賀の偉人や世界遺産など、あらためて当時の佐賀藩の技術力の高さや、幕府に貢献していたことを知り、とても誇りに思うとともに、人材育成の大切さや、人をまとめていくことの難しさ、どのようにして信頼を得ていったかなどを学ぶことができました。
 佐賀に暮らすたくさんの人が、あらためて佐賀を学び、誇りをもち、愛着をもって過ごすことで、それぞれよりよい地域づくりに繋げていくことができるのではないかと思いました。

 
※諸富町にある「橋の駅ドロンパ」にて、ボランティアガイドさんによる、諸富町、徐福さん、昇開橋などについて説明を聞きました。

 
※JF佐賀有明海直売所「まえうみ」へ立ち寄り。サン海苔工場では、佐賀海苔についても学んできました。

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