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平成30年度理事視察研修報告

 7月19日(木)~20日(金)の2日間、理事31名、事務局3名の総勢34名で、長崎市へ視察に行ってきました。
 1日目は、「三菱重工長崎造船所史料館」へ。
 長崎造船所内には「第三船渠」「占勝閣」「旧木型場」「ジャイアント・カンチレバークレーン」の4つの構成資産があります。
 その中で、一般公開されているのが「旧木型場」長崎造船所に現存する最も古い建造物で、木骨煉瓦造二階建、明治31年に鋳物製品の需要増大に対応して建設されました。昭和60年に今回視察した「造船所史料館」として改装され、日本最古の工作機械や、造船所の歴史を紹介する展示施設となっています。
 施設内では、DVD上映により長崎造船所の歴史について学び、その後館内の貴重な資料や、実際に使用されていた機械、船の模型を数多く見る事ができました。
 史料館として改修された旧木型場の赤煉瓦は、昭和20年8月の空襲や原子爆弾の爆風にも耐えており現存するその外観を見るだけでも価値のあるものでした。





 次の視察先、「長崎市役所」へ。
 長崎市自治振興課、保健環境自治連合会(保環連)より、長崎市の自治会について説明を受けました。
 長崎市と保環連と連携し、自治会への加入促進活動を活発に行われており、加入促進月間を設定して本庁舎や出先機関、公民館等への加入促進横断幕等の設置を行ったり、地元商工会議所を通じた会員企業への地元自治会への参画及び活動への協力依頼など、様々な活動に取り組まれていました。
 平成28年3月に長崎市・保環連・不動産業界との協定を結ばれています。締結までには3年ほどかかり、この協定を今後どう活用していくかを模索しているとのことでした。
 質疑応答では、お互いに今後の活動の参考になる、活発な意見交換がされました。



 2日目は、「端島炭坑(軍艦島)」へ。宿泊先の伊王島から、出発前に軍艦島クルーズについての説明を聞き、当時のことに触れ歴史を感じました。明治日本の産業革命遺産の構成資産のひとつですが、船内の説明の中では、伊王島は佐賀藩の領地であったことや端島の石炭が発見され、佐賀藩が採炭を行っていたことなども語られ、興味深く話を聞くことが出来ました。





 今回の視察で、初めて軍艦島に上陸をする方が多いなか、天候にも恵まれて、無事上陸することができました。
 上陸後は、決められたコースに従い、ガイドの方から詳しく説明を受けながら、廃墟と化した建物を実際に見て、当時の苦労や、活気ある人々の暮らし、力強さを感じ、圧巻されました。
 とても暑い中の見学でしたが、同じ上陸ツアーには外国の方々も多く参加されていて、ガイドの説明を、同時通訳のイヤホンで聞かれていました。
 全盛期は世界最大の人口密度を誇った時代から、徐々に衰退し閉山から、廃墟の島へ。しかし、今では多くの観光客が訪れる施設になったということも、感慨深いものがありました。



 今回の視察研修では、長崎市の自治会や連合自治会について学び、三菱重工長崎造船所史料館や軍艦島では「明治日本の産業革命遺産」について、より深く学び、佐賀藩とのかかわりについても、あらためて知ることができた良い機会となりました。
 自治会協議会の理事として参加された方々の、それぞれの地域での活動や、悩みなど情報共有をする時間もあり、有意義な視察研修となりました。

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