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令和元年度理事視察研修報告

 7月25日(木)~26日(金)の2日間、理事28名、事務局3名の総勢31名で、北九州市、宗像市へ「空き家対策」の視察に行ってきました。
 1日目の視察先「北九州市」へ。
 まず、北九州市空き家活用推進室からお話を伺いました。
 北九州市では、平成26年に、主に戸建て物件を対象に空き家調査を自治会に依頼。調査結果を踏まえ、同年「北九州市空き家等対策基本方針」を策定し、様々な取り組みを進められています。平成31年には6団体(司法書士会、宅建協会、土地家屋調査士会、不動産鑑定士協会、解体工業会等)と協定を締結したことや、ケアマネージャーの団体と連携し、市へ相談を繋ぐ体制を整備していること、空き家の適正管理についての啓発活動も実施していることなど、詳しくお話しくださいました。
 続いて、一般社団法人北九州空き家管理活用協議会からは設立の経緯や取組等を伺いました。放置空き家になる前の予防が重要なことや、若者の意見を尊重し人材育成をすることで、住みやすいまちになるという助言も頂きました。
質疑応答の時間には、理事の皆さんから資金面や山林地区の農地問題などの質問があがり、時間をオーバーするなど、とても有意義な視察となりました。


 


 続いては、小倉城、九州鉄道記念館、門司港レトロの散策へ。
 小倉城は中国地方の毛利氏の手により、1602年から約7年の歳月をかけて建設されました。1837年の火災による本丸の全焼後、再建されていなかった天守閣は1959年に市民の要望によって再建され、荘厳な姿で小倉の町を見守っています。また、2019年3月には、小倉城内部を全面改装。展示内容や展示品を一新し、シアターや体験コーナーも設けたエンターテインメント性の高い施設となっており、ガイドさんの話を聞きながら小倉城の歴史をひも解く時間となりました。
 九州鉄道記念館では、昔懐かしい車両の展示に、若かりし頃の想いを馳せながら、ガイドさんの説明に耳を傾け、門司港周辺のレトロな町並みを散策しました。

 

 

 二日目の視察先の「宗像市」へ。
 宗像市では、平成28年度に全家屋を対象とした空き家調査や所有者へのアンケートを実施し、空き家問題に関する課題を整理。その結果、空き家問題の解決には行政だけでは対応は困難ということで、不動産業者や解体業者、金融機関、司法書士会、シルバー人材センター等と協定を締結し、取組の連携や情報共有を図っていること、また、空き家に関する申込や相談対応は一般社団法人“住マイむなかた”に委託していること、空き家が発生する前の予防が重要であるということから、高齢者世帯や施設入居(予定)者家族に対して情報提供や支援を行い啓発にも力を入れていることなど、先進的な話を聞くことができました。

 

 締めくくりは、宗像大社へ。
 2017年に“「神宿る島」宗像・沖ノ鳥島と関連遺産群”として文化遺産に登録されました。高宮祭場等の様々な名所を見学し、御祭神の歴史等を学ぶことができました。

 

 今回の視察研修のテーマである「空き家対策」について、現時点で自治会が出来ることとしては、地域における啓発活動や行政への情報提供等と考えられますが、そのためには、まずは日ごろからの地域内や行政との良好な関係づくりこそ重要なことだと再確認することができた視察研修となりました。

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