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令和元年度自治会長視察研修報告

 11月21日(木)~22日(金)の2日間、市内各校区から61名の自治会長の参加があり、事務局も含め、総勢65名で長崎県島原市や熊本県山鹿市に視察研修に行ってきました。
 今回の視察研修は、「地域における高齢者や子どもたちへの見守り活動に対する先進的な取り組み」をテーマに、島原市高齢者等見守りネットワーク協議会と島原市からお話を伺うことができました。
 島原市高齢者等見守りネットワーク協議会からは、設立の経緯や、高齢者の見守りに関する取り組み内容について詳しく説明していただきました。具体的な取組みとして、見守りのネットワークの構築に取り組んでおられ、市内の34の事業所と連携協定を締結し、情報共有や意見交換を行っていることや、見守りが必要な高齢者にQRコード付きのシールを配布し、普段身につけるものに貼り付けることで、行方不明になった場合に発見者がQRコードを読み取り、通報できる仕組を構築されています。
 今回の視察研修に伺った当日には模擬訓練が行われており、情報を受信できたか確認することを主な目的とし、高齢者役を発見したら事務局へ連絡をしてもらったり、認知症により自宅に帰れなくなっている高齢者の方に対する声掛けの体験等を行ったりしているということでした。実際見学することはできませんでしたが、過去2回の模擬訓練の実績をもとに、良かった点、改善点等をお話しくださいました。自治会長の方々から多くの質問があり、活気のある質疑応答となりました。
 
                       QRコード付きのシール貼付例

 少し休憩をはさんだ後、島原市から、子どもの見守りに関する話を伺いました。
 子どもたちにとって、安心・安全な環境をつくるため、市内小学校の校門や玄関にセンサーを設置し、また、小学1~2年生のランドセルにICタグを取り付けて、児童の登下校の状況を保護者の携帯電話等のアドレスに通知するシステムを平成19年度に導入されていました。センサーにはカメラも取り付け、保護者は画像の確認も行えるという画期的なものでした。導入時には、保護者説明会の場を設け、理解を得ることで保護者の安心感も増し、大きなトラブルはほとんどなく運営できたそうです。
 導入から10年が経ち、維持管理経費の市の負担や機器の製造終了等により、新しいシステムへの乗り換えを検討されていました。費用がかかる分、簡単には取り入れられませんが、先進的な話を聞くことができ、これからの時代の子どもの見守りについて、既存のやり方だけではなく、新しい取り組みにも目を向けていく必要があると感じました。
 
                             ICタグ

 そのほか、島原城天守閣、蓮華院誕生寺奥之院、いだてん大河ドラマ館、山鹿豊前街道、八千代座と、各施設の見学や、そこにまつわる歴史を学ぶことができました。八千代座では、テレビの普及により一時閉館となったものを地域住民で復興したりと、まちづくりの取組みとして興味深いものがありました。
 
 
 今回の研修では、自治会でも身近な問題でもある高齢者の見守りに関して多くの質問がありました。佐賀市でも、行方不明者の高齢者の捜索にかかる訓練が実施されている校区もあります。今回の研修をふまえ、他の校区でも取組みの参考になればと思ったところです。

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