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令和5年度理事視察研修報告

 今年度の理事視察研修は、7月20日(木)から21日(金)までの2日間、理事23名、事務局3名で鹿児島県出水市に行きました。今回は「共生・共同の地域社会づくり」をテーマとし、大川内地区コミュニティ協議会、出水市自治会連合会、出水市のくらし安心課に研修を受け入れていただきました。

 まず、大川内地区コミュニティ協議会の井手上会長と出水市自治会連合会の江口会長から歓迎のあいさつをいただきました。続いて、出水市の概要や課題等について出水市くらし安心課の戸澤様から御説明をいただきました。

 
 

 その後、大川内地区コミュニティ協議会の尾道事務局長から資料に沿って、協議会の説明をしていただきました。協議会設立の歩みについては、住民アンケートを実施し、自治会合併の協議などを行ったこと、協議会設立までに6年ほどかかった経緯などをお話しくださいました。
 また、協議会の概要について各部会の活動事例をご紹介いただきました。年に11回開催している地域の方が作った農産物等の販売会、月に2回のドライブサロン買い物バスの運行、12月~2月には高齢者(主に70歳以上、単身住まいの方や介護をされている60代の方)向けの弁当を300円で配達していること、出水市の空き家バンクを活用して空き家対策を行っていることなど、とても興味深くためになる事例がたくさんありました。
 ドライブサロン買い物バスについては、主に高齢で運転ができない方を対象とし、買い物以外でも、バスに乗って普段なかなか会えない方と話すことがいきがい作りに繋がっていて、とても好評であるとのことでした。
 空き家対策については、地元の子どもが年々減っており、子どもが増えないと自治会の存続も危ういことから、子育て家庭に住んでもらうにはどうしたらいいかを話し合い、市の空き家バンクの活用や、地区のPRミニ動画をユーチューブに掲載するなど、様々な活動を行った結果、数件の空き家の活用に繋がったということでした。

 

 

 質疑応答の時間では、自治会長が毎年変わる自治会もあり、引継ぎや役員のなり手不足などの課題についての質疑があり、大川内地区でも同様の問題を抱えていて頭の痛い問題だとおっしゃられていました。そういったなかでも、粘り強く声を掛けて複数年役を担ってもらうようお願いしたり、長く自治会長を務められている方には、数年ごとに部会を異動してもらい、活動の幅を広げてもらうよう工夫されているということでした。
 そのほか、PR動画の再生のリクエストや、環境が同じような校区の話、また、鹿児島県と佐賀県の繋がりなどの話があり、予定時間をオーバーする内容の濃い質疑応答となりました。

 二日目は、熊本県水俣市の水俣病資料館などで研修を行いました。
 ガイドの方の案内のもと、水俣病の歴史と現状を正しく認識する機会となりました。環境や命、人権を大切に、さらには地球規模の環境問題にも目を向け、小さなことからでも少しずつ活動していければと改めて思いました。

 

 今回、共生・共同の地域社会づくりをテーマとして視察を行いました。新型コロナも5類へ移行し、地域の活動も以前のように活気に満ちたものになります。地域の繋がりが必要であることを改めて感じ、参加いただきました自治会長におかれましては、今回の研修で学んだことを自治会活動の中で生かしていただければと思います。

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